出版社:小学館
タイトル:ビッグコミックゴールドNo.4 一ノ関圭単行本未収録「美食三昧」
サイズ:B5雑誌
状態:昭和54年11月発行。微背イタミ。小口ヤケ強め。小口ヤケは気になるものの、表紙イタミ・ヤケや、ノドワレ等無く、この年代の雑誌としてはしっかりした良好な状態です。

『鼻紙写楽』が出る前は、もしかしたら単行本になってないところが一挙に単行本化されるのでは！？とファンの人とワクワクしていましたが、また10年程待たなくてはならないか、一ノ関圭。
単行本未収録作品「美食三昧」。江戸末期、幼少期に病気をした際に「薬食い」として牛肉・牛乳を食べた所から、食性が変化した武家の女の流転の人生。武家から花街に売り飛ばされ、下働きから花魁になる暮らし回りの様子、江戸から明治期にかけての食べ物事情など、流石描写の鬼・一ノ関圭。時代がアリアリと浮かび上がります。
その他、これ多分になっちゃうのですが、小島功×芥川龍之介の絵物語「老いたる素戔嗚尊」、詩人の描く哀しい女を劇画として表した上村一夫「銀杏の家」もそれぞれ単行本未収録と思われます。
一ノ関圭と共にビッグコミック賞作家作品集を形作る戸峰美太郎や、つげさんの「魚石」もイイなあ。