出版社:日本文芸社
タイトル:エンドレス・ドラッグ・ウォーズ リスク
作者名:笠原倫
サイズ:B6
状態:初版全2巻セット。小口ヤケ・ヤスリ。縛って保存されていたのか、小口のヤケ方が縞模様っぽくなっています。縛り跡等は無し。

もっとあっても良さそうな所ながら、題材的に扱い辛いのか、ほぼ唯一と思しき麻薬取締捜査官の話。
主人公は過去の事件の際に致死量の麻薬を打たれたことで、完治しないフラッシュバックに悩まされ続けており、その発生の際に気を紛らわすために常にハードケースに入れたサックスを持ち歩くアウトロー捜査官。相対するヤクザ組織の長は、ともかく麻薬の価値を信奉する強力なヤク中で「シャブは無害」「純正のヤクを売ることにプライドを持つ」ヤベェヤツ。
『殺し屋イチ』を彷彿とさせる「主人公・敵役どちらもヤバ過ぎて魅力」というキャラクター、そして麻薬を主題に置く、かなり独自路線を突っ走った漫画です。

主人公に新人捜査官の女性が引っ付き、一応バディものの様な体で話が進んでいくのですが、読み終わってからまた彼女の最初の方で発した「だめ、ゼッタイ」という台詞を読み返すと感慨深いものが。