出版社:自費出版
タイトル:破゜ー竹(パーチク) 3号
作者:こけかか(サークル名)
サイズ:A5
状態:新品

「ザッシを作りたい」「雑多な誌面を作りたい」という清水痎升のコンセプトのもと、集められ、新たに2人が加わり11名(11人もいる！！)と大所帯になった雑多な作品集。バレンタインを思わせる可愛らしくも爽やかな装丁。

ドロリと奇妙な船旅「淀みに浮かぶ」、
青々しく寒々しい詩 「夜の夢と寒さにおける体感についての論考」、
同誌2号掲載の「ビー玉の路地」の続き・爽やかな青春ものなのにどこか歪みを感じさせる「ビー玉の路地(其の二)」、
タナカカツキが好き、と語る作家の、確かな影響を感じさせる叙情風景「夜景」、
ケータイ小説ノリで描かれる奇妙な恋模様「ヒトーバン・ヒトーバン」、
狙いと手抜きの間で揺れる絶妙な絵柄によるモラトリアム「いつから棄てるの」、
G=ヒコロウ等のオタク的趣味と楽しさの詰まった「悪の博士、残業す。」、
イラストカットの格好良さに大きく反する3つの大馬鹿エロ短編「女の子をゲットする100の方法」、
年のはなれた女同士の会話の絶妙微妙な距離感が卵に託して描かれる「卵と私」、
書肆鯖の人の「このホラー漫画がスゴい2016(年に読んだヤツからベスト5)」、
バグの様に紛れ込む不快と不安の2ページ「夜景」、
の後に更に豪華なバグが挟まれています「人外管理局に人身売買容疑で摘発された問題のチラシ」、
作家の詩情私情が生々しくかつ詩的に吐き出されたかの様な「四畳半にて一人籠城」、


の以上13作品を収録。そんなに分厚くはないものの、作品数と「濃い空気」だけならプロ作家のアンソロ並み。なのにお値段は据え置きです。
無名の人たちなので、内容・背景など気になれば詳しくはこちら(http://kkkka.seesaa.net/)を。