出版社:ひばり書房
タイトル:鬼姫おろち
作者:影森奇蝶
サイズ:新書
状態:ひばりコミックス174。1975年5月発行。小口ヤスリ。見返しに蔵書票の剥がし跡っぽいものがありますが、特に貸本加工とかはされておらず、また汚れ・ヤブレ・ワレ等無く、極美品状態。…と言いたいところなのですが、本体裏表紙側に記名アリ。

白川まり奈別名義による、ひばり黒枠唯一の作品。この作品の前に曙出版から本出してたりするのに、何故この本だけ別名義なのでしょう？ひばり書房で書く本はこの名義でいこう、と思っていたけども後年思い直してニャンシーなんかを描いたんでしょうか？
作品としての濃さは曙の単行本には劣らず、いやそれ以上か。大蛇伝説の伝わる山に登った学生グループが、大蛇よりも恐ろしい「モノ」に出会う。
ページを何ページかめくっただけで恐ろしい勢いで吹っ飛ばされる首に恐れ戦きますが、読めばそれが単なる導入に過ぎないことがすぐに分かる筈。白川まり奈の真骨頂、絶対無二の純和風妖怪伝説物語。