出版社:批評社
タイトル:最後の弾左衛門 全2巻セット　
作:清水おさむ・清水ひろ子
サイズ:A5
状態:全2巻2000年8月初版・帯刊行案内付セット。

被差別民の生の空気感を、古今東西でおそらくもっとも実直に捉えた劇画。いや、創作物かもしれません。
塩見鮮一郎「小説・浅草弾左衛門」をある程度下敷きにしているようですが、小説にはない「キャラクターの見た目」がキモです。被差別民や弾左衛門をきちんと「生きた人間」として描写しよう、と最初から最後まで一貫した熱意が感じられます。
強烈な絵の迫力によって、「日本史で無視されて来た世界を、絵に・漫画にして見せようという気迫」。
おそらく、1巻の最初のエピソードを読み終わる頃には、圧倒されているはず。