出版社:ひばり書房
タイトル:さがみゆき サスペンス劇場　ほくそ笑む少女
作者:さがみゆき
サイズ:A5
状態:発行年不明。おそらく70年代前半辺りの発行かと思われます。貸本に使用されていたもので、ビニールカバー加工・テープ留め・貸出票剥がし跡。背ヤケ強。後半1/3程度、ページフチにヌレシミっぽくなっていますが、そのことで歪み・浮き等の変形はしておらず、軽めのものです。画像の1ヶ所のみ、筆ペンの様な書込みがありました。その他、破れ・ページハズレ・落丁等は無く、通読に支障はありません。貸本加工されている本として、並〜並上程度と考えてもらってよいかと。

「ある空想癖の少女がころされた…」という序文から始まる、さがみゆきサスペンス。
後年の怪奇作の様に、幽霊や魔女は出て来ず、「空想癖の少女」の歪んだ価値観から起きた、グロテスクな事件の様が描かれます。過激さはありませんが、「怪奇漫画」の進行としての巧さを感じます。