出版社:秋田書店
タイトル:週刊少年チャンピオン 2014年32号
サイズ:B5雑誌
状態:2014年7月、通巻32号。軽イタミ。週刊マンガ誌としてはまずまずの状態かと思います。

週刊少年チャンピオン 2014年32号。猫黒ノミコ「狂気水路」収録。もう、異様な迫力・魅力のある読切ホラー漫画です。このために、うちの販売額の倍・2000円は出しても全く問題ない面白さです。
少女が目を覚ますと、そこは下水道の中。何故そこに居るのか記憶が無いものの、足は落ちた時にひねった様でイタミを発していた。下水道、そこは昔、毒液を被った作業員が死亡したのちに「白い人」が彷徨うようになった、といういわくのある場所…。
パッと見、「チャンピオンっぽい(しょうもない)モンスターパニック」の様に見えかねないのですが、この「白い人」なるモンスターが部品に過ぎない、というのが本作の最も見所な部分。この見開きの使い方の美しさ、思わず胸が震えました。見所シーンなのでちょっとお見せ出来ませんが…。
なお、この傑作を打ち上げながらも、この後に1作集中連載があったのちは、そこから今に至るまで作者の「このペンネーム」での活躍は全く無さそう。惜しいです…。