出版社:講談社
タイトル:押し入れおじょうさん
作者:アンソロジー:姫川キララ等
サイズ:新書
状態:2009年10月初版。

ちゃおホラーアンソロジー。
好きな作家さんが参加しておらず、買って失敗したかなー、と思いきや、全編アタリ。
押し入れに描かれた落書きが恐怖の権化と貸す阿南まゆき「押し入れおじょうさん」、
おばあちゃんのお通夜に起こった出来事、伝奇ホラー感のある小室栄子「通夜の晩」、
プリクラを撮った数で競い合うことで起きる地獄、物凄い時代感溢れてて素晴らしい栖川マキ「いっしょに撮ろうよ」、
よくある伝承ホラーと侮るなかれ、オーソドックスに強い坂本勲「ダルマさんがころんだ」
モンスターホラーと、金に目が眩む人間の怖さと、二重のホラー要素が上手く噛み合って面白い姫川きらら「月光虫」、
ケータイゲームが人命と直結して軽々しく扱われて怖い、こちらも時代を上手く捉えた久世みずき「姫の棺」の6編。
大抵このシリーズ、1・2個面白いのあればいっかなー、って感じですが、この本はスゴい。